寄せ木ルアーのコーティングについて | Fcube

2020/02/19 23:21

こんばんは。

Fcubeのたもさんです。


色々な木を貼り合わせて寄せ木細工のようなトップウォータールアーを作っています。目玉まで寄せ木に拘り勝手に苦労しています。


このようなルアーを作り始めて早くも10年程経ちました。その中でも一番苦労しているのはコーティングです。


元々は普通の色を塗ったルアーを使っていたのですが、何かのキッカケで色を塗らないルアー、寄せ木のルアーを作るようになりました。


これは人それぞれの好みの問題ですが、私はツヤツヤに輝くルアーが好きなんです。艶消しのルアーはあまり好きではありません。ツヤツヤ、ピカピカのルアーが朽ち果てていくのが好きなんです。


で、色を塗るルアーを作っている時もツヤツヤのルアーを作っていました。もちろん趣味の範囲のルアーで、販売はしていませんが。


セルロースで下地を作り、ニトロセルロース系の塗料で塗装し、セルロースでコーティングし、ツヤを出す。そういう作りをしていました。




ところが寄せ木のルアーではこれが通用しない。


セルロースを何度吹きかけても、木の「導管」が吸ってしまい、ツヤどころじゃないんです。もちろん木の種類にもよりますけどね。コーティングはされるもののツヤが出るまではいかない。平らになるなんて夢のまた夢。


じゃあとドブ漬けしてみると、無垢の木にも関わらず木の色素が溶け出してくるんです。これも木の種類によりますけど。


となると、ウレタンコートしかない。


で、いきなりウレタンを吹き付けるとウレタンは厚塗りが出来る代わりに硬化が遅い。よってやっぱり色素が流れ出る。


ということでセルロースを薄く何度も吹き付けて色止めをし、色素の流れを止めて、ウレタンコートで厚塗りしツヤを出す方法をとりました。


で、先ほどの導管の問題が出てきます。どんなにルアーを磨いてコーティングを始めても、どんなにウレタンを厚塗りしても、導管の部分は凹む。要するにツヤは出るけどデコボコになるんです。


かっこ悪いでしょ、そんなルアー。


(導管+色流れの問題児、赤い木のパドック)


平らな下地を作るのにセルロースは役に立たない。プラサフは論外。サフェイサーの透明なんて聞いたことがない。もうウレタンコートで平らで透明な下地を作るしかないんです。


セルロースを何度も吹き付けてから、ウレタンを数回吹き付けます。これは平らな下地を作るためのウレタンコートです。


そのあと平らになるように磨きます。色々試しましたが、手磨きが一番綺麗に仕上がる。手で導管などの凹凸を感じながらペーパーで平らに磨きます。


それからツヤツヤにするためのウレタンコーティングを施します。エアブラシで数回吹き付けるとやっとツヤツヤになります。


結構な手間が掛かってるんですよ。木が色流れするなんて誰が思うよ…。



元々色塗りのルアーを作っていた時に、下地、塗料、コーティングまで全てセルロース系を使っていたのは塗料の相性のためです。そうすると剥がれにくいからです。


ですが、今はセルロースの上にウレタンコートというあまり相性の良くない組み合わせでコーティングをしています。つまりセルロースのみよりも剥がれ易い。


まぁ剥がれるのはウレタンコートなんで、ルアーとしては成立してはいるんですけどね。


色々試しているのですが、完全な解決策は未だ見つかっていません。ルアー作りは奥が深いです。



でもツヤツヤのルアーがボロボロになっていく様子は私の大好物なので、このままでいいかなとも思っています。

(15年弱酷使したルアーと5年目の新人)